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ブロックチェーン推進協会(BCCC) 年頭所感
JCBAと連携し、業界全体の健全な育成と技術の普及・啓発を推進!
「自律・分散・協調」を実現する社会インフラとしてブロックチェーンの社会実装へ
あけましておめでとうございます。
2018年を振り返ると、いくつかの仮想通貨取引所において流出事故が発生し、社会においてはブロックチェーンに対するイメージダウンがあったものの、ブロックチェーン技術そのものは金融以外での利活用が様々な用途で進展を見た一年となりました。BCCCにおきましても、幅広い業界からの新規加盟が進むなか4つの部会を新設し、幅広いフィールドでのブロックチェーン技術の社会実装に向けた普及推進と知見共有を進めています。
2018年に新設した「トレーサビリティ部会」では、一度記録された情報は改ざんできないというブロックチェーン技術の特性をいかし、産地偽装、文書改ざん、検査偽装等を防ぎ、嘘のない履歴管理の実現を目指しています。「トークンエコノミー部会」では、ブロックチェーンによる価値形成のエコシステムの社会実装に向けて、デジタルトークンを介した様々な資産の価値形成、流通、交換を実現する次世代型経済の研究を開始しました。また、「教育部会」や「技術応用部会」では、不足していると言われるブロックチェーン技術者の育成に繋がる活動を協会内外に向けて展開しています。
ブロックチェーン技術は仮想通貨の運用基盤としてだけではなく、私たちのビジネスや生活を支える社会インフラを担う可能性を持ったテクノロジーです。経済産業省の試算によると国内ではブロックチェーン関連市場で仮想通貨に関連したインフラにおけるビジネス規模の割合はわずか1.5%であり、今後はサプライチェーン、トレーサビリティ、そしてトークンエコノミーなどの幅広い分野での利活用と市場拡大が期待されています。
BCCCでは、こうしたブロックチェーン技術に対する可能性を具現化するためにも、様々なフィールドに対応する8つの部会を通じて先進的なケーススタディや知見の共有をより一層強化していきます。また、2019年はさらなる部会活動の充実とともに、様々なコンソーシアムとのコラボレーションも強化する方針で、その第一弾として、2018年12月27日に一般社団法人日本仮想通貨ビジネス協会(JCBA)と協定を締結。活動への相互参加や社会全体の啓発に繋がる一般向けのイベントの共催などで連携し、仮想通貨に対する誤解や偏見を払拭するとともに、国内外におけるブロックチェーン技術の社会実装に向けた活動を共同で展開していきます。
ブロックチェーン技術はこれからもさらに進化を続け、フィンテックだけでは無く様々な領域の企業活動、そして社会インフラへと進化を遂げていきます。これまでの20世紀型の組織から、21世紀型の「自律・分散・協調」を主軸とした社会へと進化していく中で、ブロックチェーン技術はますます社会に貢献していくと確信しています。
2019年もブロックチェーン推進協会を、どうぞよろしくお願いいたします。
2019年1月1日
一般社団法人ブロックチェーン推進協会(略称:BCCC)
代表理事 平野 洋一郎(アステリア株式会社 代表取締役社長/CEO)