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ブロックチェーン推進協会(BCCC)年頭所感

2020年は「ステーブルコイン元年」!ブロックチェーンの社会実装が進展し、
「自律・分散・協調」を実現する社会基盤として新たな一歩を踏み出す年に

あけましておめでとうございます。

ブロックチェーンにおける2019年を振り返ると、食物などのトレーサビリティや、コンテストや株主総会での投票での活用など、幅広い領域でブロックチェーンの実効性の検証が進みました。また、仮想通貨「Libra」はステーブルコインの可能性と、新興国に多数存在する銀行口座を持たない人々にも金融サービスが行き届く仕組みとして、仮想通貨とブロックチェーンの利用価値を改めて全世界に明示する機会にもなりました。

こうしたなか、BCCCにおきましてはブロックチェーンの活用意欲が近年非常に高まっているゲーム業界向けの活動として「ゲーム部会」を2019年9月に新設したり、ブロックチェーン社会実装機運の高まるシンガポールの視察を2019年7月に敢行するなど、ブロックチェーン技術の普及啓発活動を継続的に実施してきました。250社を超える会員企業におきましても、ゲーム、農作物、投票などのフィールドにおける適用推進が多数行われ、ブロックチェーンを導入することによる効果を社会に示すことができたと考えています。

2020年、ブロックチェーンの社会実装は、更なる進展を遂げることでしょう。具体的には、世界的にブロックチェーンを利用した決済プラットフォームに対する様々なトライアルが展開される「ステーブルコイン元年」となり、日本でも4月からの法改正施行を受け、新たな試みが多数行われるでしょう。BCCCとしても、デジタルトークン「Zen」を進化させた形での社会実験フェーズ2を年内にスタートさせる考えです。

ブロックチェーンを基盤とした社会インフラが実装されるまでには長いロードマップを歩んでいくことになります。非中央集権的な組織構造に対する社会のリテラシーの高まり、貨幣のデジタル化によるP2P決済の実現とそのプロセスの自動化、そしてスマートコントラクトの社会実装まど、まだまだ長きにわたるステップがありますが、BCCCでは世界のスピードに日本が取り残されることのないように、金融のみならず幅広い業界での活動を通じて、ブロックチェーンによるイノベーションを着実に浸透させていく方針です。

ブロックチェーン技術はこれからも進化を続け、フィンテックだけでは無く様々な領域の企業活動、そして社会インフラへと進化を遂げていきます。2020年、ブロックチェーンは「ステーブルコイン元年」を支える技術として新たな展開を見せ、「自律・分散・協調」を主軸とした社会への進化にも貢献していくと確信しています。

2020年もブロックチェーン推進協会を、どうぞよろしくお願いいたします。

2020年1月1日
一般社団法人ブロックチェーン推進協会(略称:BCCC)
代表理事 平野 洋一郎
(アステリア株式会社 代表取締役社長/CEO)

 

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