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ブロックチェーン推進協会(BCCC) 年頭所感

NFT、メタバース、DeFi等、社会変革の基盤技術ブロックチェーンをさらに推進!
先端領域のイノベーションを阻害しないレギュレーション策定にも貢献します

 

あけましておめでとうございます。

2021年もコロナ禍の影響を受けた一年となりましたが、一方で様々な領域でバーチャル空間における経済圏の可能性が探求された年でもありました。その象徴として、デジタルアートを中心にNFT(Non-Fungible Token)の市場規模が急拡大。メタバースという新たなトレンドも相まって新しい価値観や概念を生み出し、トークンエコノミーの未来像を感じさせました。NFTについては、経済産業省でも2022年に実証実験が予定されるなど、様々なテーマでの活用が検討され始めています。

また世界に目を向けると、インターネット上の分散型金融サービスDeFi(ディーファイ:Decentralized Finance)が急成長。銀行など旧来の金融サービスにアクセスができない人々「アンバンクト」でも利用できる、金融包摂を実現する非中央集権的な金融サービスとして世界各地で利用が始まっています。

国内では、日本銀行によるCBDC(中央銀行デジタル通貨)の実証実験が昨年開始され、各国政府の取り組みも熱を帯びるなかで、暗号資産を含めた新たな規制のあり方についても様々な議論が展開されました。特に、FATF(Financial Action Task Force)による暗号資産・ステーブルコイン・NFT等への関与が深まり、マネーロンダリングを抑止し安全かつ適正に利用する法規制の策定やルールの整備が官民で進められています。

BCCCでは、活用領域や利用者が急拡大しているNFTに関するガイドラインの策定を進行中です。先端技術や新たなビジネスモデルに関するレギュレーション策定においては、安全な利活用を担保することだけでなく、イノベーションを阻害しないバランスの良いガイドラインが重要です。私たちは、日本がガラパゴス的な進化に陥ることのないように、官民の架け橋としての機能も全うしていきながら、NFTやメタバースを介した経済圏の発展に繋がる制度の設計に貢献していきたいと考えています。

ブロックチェーンを基盤にしたアプリケーションやコンテンツはこれからも進化を続け、生活やビジネスシーンに様々な新しい価値を供与していくことでしょう。BCCCは、ブロックチェーン技術を基にした社会インフラの啓発活動や実装を通じて、「自律・分散・協調」型の新しい社会への進化に貢献していきたいと考えています。

2022年もブロックチェーン推進協会を、どうぞよろしくお願いいたします。

2022年1月1日
一般社団法人ブロックチェーン推進協会(略称:BCCC)
代表理事 平野 洋一郎
(アステリア株式会社 代表取締役社長/CEO)

 

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