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プログラマブルIDの国際標準化に向けた産学共同研究を開始

 一般社団法人ブロックチェーン推進協会(代表理事:平野洋一郎、アステリア(株) 代表取締役社長、以下 BCCC)は、一般社団法人ジャパン・コンテンツ・ブロックチェーン・イニシアティブ(JCBI)のSSI・DID部会と共同で、Web3.0環境における自己主権型アイデンティティとして国際標準化に向けた議論が進むプログラマブルID(略称:PID)の社会実装をテーマに、両団体を横断する共同会議を12月1日に設置することを発表します。
■「PIDの国際標準化に向けた産学協同研究」設立の背景
 Web3.0時代の情報流通は自己主権型アイデンティティ(Self-Sovereign Identity,以下:SSI)という考え方のもと、インターネット上の各サービスを利用する際のアカウント情報(ID情報)の所有権が、プラットフォーマーなど中央集権的な事業者の手からユーザーへと移ると予想されています。これにより、ユーザーはアプリケーションやプラットフォームをひとつのIDで自由に行き来できる環境を手に入れることが可能となります。Web3.0関連のプロトコルをめぐってはW3C※2を中心に議論が行われているものの、その内容は証明を行うための技術規格にとどまっており、スマートコントラクト技術を用いてIDが個人与信から得られる特典を自動的に集める信用管理を行う技術としての議論は行われていません。
そこで、人・モノ・コンテンツとの接触履歴をNFTでデジタル化し、アプリケーションやプラットフォームを横断して個人の与信を証明するデジタル資産として活用するための国際標準化に向けた共同会議体として「PIDの国際標準化に向けた産学協同研究」を以下の通り設置します。

役割 氏名 所属
議長 後藤 悠 ファイブテンコンサルティング
アドバイザリ・メンバー 川原 靖弘 放送大学 准教授
一般社団法人電子情報通信学会(IEICE) 情報の認知や行動研究会(ICB)副委員長
吉田 寛 NTT
一般社団法人電子情報通信学会(IEICE) 情報の認知や行動研究会(ICB)幹事
メンバー BCCC ID・トレーサビリティ部会(部会長:鈴木 淳一)
JCBI  SSI・DID部会(部会長:斉藤 彼野人)

※1:ヒト・モノ・コンテンツに対してアプリケーションをまたがって自律的な経済活動や情報連携、契約執行を行う機能をプログラムすることができるID
※2:World Wide Web Consortiumの略。Web技術の標準化を行う非営利団体。

 

■「一般社団法人ブロックチェーン推進協会(BCCC)」とは

本会は、ブロックチェーン技術の未来を確信する国内有志メンバーが、相互に情報交換、 切磋琢磨しながら、ブロックチェーンの普及啓発を行い、ブロックチェーンの適用領域を拡大し、ブロックチェーン技術の進化にも寄与することを目的としています。さらに、世界のブロックチェーン団体とも連携しその情報を国内で配信するほか、本会で培われた技術と経験は、ブロックチェーン先進国として日本から世界へと向けて発信しています。

■「一般社団法人ジャパン・コンテンツ・ ブロックチェーン・イニシアティブ(JCBI)」とは
共同運営型プラットフォームにより、日本のメディア・コンテンツ業界のDX化を業界横断で加速するための企業連合コンソーシアム。

※PDFはこちらからご確認ください

 

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